生活する上で、ものを上手に収納することは重要なポイントです。時間の経過と共にものが増えていき、いつの間にか生活空間がものであふれかえってしまいがちです。その際は収納リフォームで一新すれば、すっきりと片付いた居心地の良い空間に生まれ変わります。今回は、収納リフォームのメリットや種類、注意点などをご紹介しましょう。ものに囲まれたストレスから解放され、心地よい生活を取り戻せるはずです。

収納リフォームのメリットとして、以下があげられます。

収納リフォームを行うことによる一番大きなメリットは、生活空間が広がることです。ものがあふれかえっていた空間はすっきりと片付き、開放的で居心地の良い空間に生まれ変わります。たとえば、リビングにあふれていた本や雑誌、CDなどをすっきり収納できれば、ゆとりのある空間が出現します。壁面に造り付けの収納棚を設置したり、テレビまわりにAV機器などをスマートに収められるように工夫を凝らしたりすれば、見た目の美しさも加わるのです。

収納リフォームを行えば、モノの整理整頓が格段にしやすくなります。壁面に収納棚やクローゼットを設置すれば、それまでいったん床や家具の上に置いていたものを収納できます。散らかりがちだった物の置き場所が確保でき、家中がすっきりとした状態を保ちやすくなるのです。また、シーズンごとの衣類の入れ替えや、子どもの成長に合わせた玩具の入れ替えなども片付けやすくなります。

収納リフォームを行えば、プライバシーを守ることもできます。たとえば、造り付けのTVまわりの収納棚を設置すれば、AV機器や書類、CDなどをすっきり収納できます。フロアベッドでプライベートな空間を作れば、ベッドまわりの小物を簡単に目隠しすることが可能です。また、クローゼットへの収納力が上がれば、着替えの際のプライバシーも確保しやすくなります。このように、プライベートな空間やプライバシーを守れるのも収納リフォームのメリットの一つです。

収納リフォームの種類ですが、主に以下の4つです。

収納リフォームで一番人気なのが、クローゼット収納の増設や拡張です。とくに寝室のクローゼット収納を手厚くすることで、衣類や寝間着、シーズン外れの衣類などをすっきり収納できるようになります。収納量が増えるので、ものが散らからず片付けやすくなります。また、扉付きのクローゼットならば外から見えにくく、プライバシーも確保できるのです。 クローゼット収納のリフォームは、新しく壁に収納スペースを設けるタイプや、クローゼットの収納力を高める内装リフォームなど、さまざまな方法があります。空間に合わせて効果的な収納プランを立てることが重要です。

キッチンの収納リフォームも人気です。作業スペースの確保やレイアウトの効率化はもちろん、食器や調理器具、食品ストックなどをすっきり収納できるようになります。キッチンは家事の中心となる空間ですから、使い勝手の良い収納があれば家事が楽です。 一般的なリフォーム方法としては、キッチン背面や床下の空きスペースに収納棚を設けたり、キッチン収納の扉を全面的に増やしたりするものがあります。細かな位置やサイズにもこだわり、キッチンで過ごす時間が楽しく快適になるよう工夫されています。

賢く活用されがちな階段下の空間に、収納スペースを設けるリフォームも見受けられます。この場所なら、死に空間になりがちですが、上手に収納庫を作ることで有効に使えます。オーダー家具などでスペースに合わせた収納が設置可能です。 階段下収納に適しているものは、季節の行楽用品や子どもの成長に合わせて入れ替えが必要な衣類や玩具、掃除用具など、実際の生活であまり頻繁に使わないものが向いています。扉付きなら見た目もすっきりし、スペースを無駄にすることがありません。

その他にも、リビングの壁面収納や本棚の造作、押し入れの改修など、あらゆる空間を上手に活用した収納リフォームが行われています。リフォームの際は、普段の生活の邪魔にならず、かつ目の行き届く場所に収納スペースを設けることが大切です。場所やサイズ、扉の有無なども収納のしやすさに関わってくるので、プロとよく相談しながら計画を立てましょう。

収納リフォームの注意点となるのは、以下の2つです。

収納リフォームをスムーズに進めるには、作業期間の確保も欠かせません。期間は収納の種類や規模によって変わってきますが、とくに造作家具の設置などは相応の期間が必要です。 作業自体は数日で終わる場合もありますが、事前の設計や後工事の片付けなどを含めると、2週間程度は確保しておく必要があります。期間中は生活に大きな影響がでるため、できれば外出しやすい時期を選ぶなどの工夫をしましょう。 とくに、キッチンやクローゼットの収納リフォームでは、リフォーム期間中利用できなくなるため、代替の生活スペースを確保しなければなりません。事前に作業日程を確認し、生活への影響を最小限に抑えるよう心がけましょう。

収納リフォームを行う際は、将来の生活スタイルの変化にも配慮しなければなりません。たとえば子育て世帯では、子どもの成長に伴って収納ニーズは変わってくものです。新生活に合わせて収納の入れ替えや拡張ができるような、柔軟性のある収納プランを立てることが賢明です。 一方で、高齢期に入ると動線への配慮や、荷物の重さなども考慮が必要になります。段差が少なく、手の届きやすい高さの収納を設けるなど、将来の身体機能の変化にも対応できるプランが理想的です。