2024年06月11日

バリアフリーリフォームとは?施工ポイントや依頼するタイミングを解説

高齢化が進んでいる日本では、老後の備えをいろいろと検討しなければなりません。足腰も弱くなってくるので今は快適な住まいも、いずれ屋内の移動が大変になるかもしれません。また事故などで足腰が不自由になる事態も考えられるので、バリアフリーリフォームを検討しておくと良いでしょう。

1. バリアフリーリフォームの基本を理解しよう

バリアフリーリフォームとは段差など体が不自由な方にとって、大きな負担のかかる部分を解消することが目的の工事です。今は平気でも、年齢を重ねて足腰が悪くなった時のことを考えて早めに準備しておくと良いでしょう。

1-1. 高齢者にとって住宅は危険な場所かも

国民生活センターの調査によると、65歳以上の高齢者の事故で8割近くが住宅内で起きていると言います。中でも45%がリビングで発生していて、階段、キッチン・ダイニングが続きます。事故の原因ですが転倒や転落などが多いようです。歩いている時の事故で、高齢になると足腰の衰えのほかにも感覚が鈍くなることで転倒しやすくなるわけです。

1-2. バリアフリーリフォームの工事内容

バリアフリーリフォームの具体的な施工内容は、いろいろとあります。比較的簡単にできる工事として、手すりの設置です。高齢者になるとちょっとした段差でも躓く可能性があります。廊下や階段に手すりを設置すれば、転びそうになった時につかまれば完全に転倒するのを防げるわけです。とくに階段に手すりを設置すれば、転落防止できます。大けがを防止する意味でも重要なリフォームです。

段差の解消も代表的なバリアフリーリフォームの一つです。わずかな段差でも高齢者は躓く危険性がありますし、将来車いすになった場合の通行をスムーズにするためにも必要になります。段差の高さや場所に応じて、適切に工事してください。

水回りの床の張替えも、バリアフリーリフォームになります。お風呂場など濡れている床で高齢者が足を滑らせて転倒する事例も少なくありません。床を滑りにくい材質のものに取り換えることで、転倒リスクを低減できます。たとえばコルクの床の場合表面がざらざらしているので、足元を滑らせる危険性は低いでしょう。また転倒したとしても柔らかい素材なので、けがのリスクも低減できます。

1-3. バリアフリーリフォームの気になる相場

バリアフリーリフォームをする際にやはり気になるのは、費用がどのくらいかかるかでしょう。これは工事内容によりピンキリです。たとえば手すりの設置工事は簡単なので、数万円程度で済むでしょう。ただし住宅内を全般的にリフォームする場合、1,000万円を超える事例も出てきます。

バリアフリーリフォームをする場合には一気にすべてを行う必要はありません。使用頻度の高い場所から工事を始めて、予算と相談しながら徐々にバリアフリーに変えていくと良いでしょう。

2. バリアフリーリフォームを行うべきタイミングとは?

バリアフリーリフォームの必要性はわかるけれども、どのタイミングで行えばよいかわからないという人もいるでしょう。バリアフリーリフォームを行うおすすめのタイミングをいくつかピックアップしてみたので、参考にしてください。

2-1. 60歳以上の家族が現れた

家族の中で両親など、60歳を迎える方が現れたのであれば、バリアフリーリフォームを真剣に検討してみると良いでしょう。今は大丈夫でもこの先、足腰が急激に弱くなる危険性があるからです。転倒リスクを視野に入れて、必要なリフォーム工事を検討してください。

2-2. 子どもが独立した

子どもが就職して独立したタイミングで、自分たちの今後のことを考えてバリアフリーリフォームをすると良いでしょう。子どもが独立すれば、教育費など子どもにかける予算がなくなります。こちらの浮いたお金を利用してバリアフリーのためのリフォームを行いましょう。まだ元気なうちにリフォーム工事をお願いすれば、いざという時のために準備できます。

2-3. 住宅のメンテナンスのついで

住宅は時間の経過とともに劣化していくので、定期的にリフォームをする必要があります。そこで住宅劣化対策のリフォームをするついでにバリアフリーも進めておくのもおすすめの方法です。複数の施工をまとめてリフォームすることでセット価格になり、逆にお得になります。外壁塗装など10~15年サイクルで工事をするのが理想と言われているので、このタイミングでバリアフリーリフォームを進めると良いでしょう。

3. まとめ

今は問題なくても、年齢を重ねるにつれ、体のあちこちにガタが来ますし筋力も衰えます。今は問題なくクリアできている段差でも、今後躓いて転倒する可能性もあります。また階段の上り下りも難しくなり、踏み外して転落する可能性もゼロではありません。そのようなことにならないために、早いうちからバリアフリーリフォームを進めておきましょう。
「株式会社ミライズ」では大阪府を中心に、水回りリフォームを中心に施工を請け負っております。バリアフリーリフォームにも対応しておりますので、何か気になることがあればお気軽にご相談ください。