給湯器は各家庭にとって、毎日のように使う必需品ではないでしょうか。そのため、故障してしまった場合に、すぐに修理したいものです。その際に修理がどれくらいの時間で終わるのかあらかじめ知っておけば、予定も立てやすいでしょう。そこで今回は、給湯器修理にどの程度時間がかかるのかお話ししていきます。さらに当日の流れや、修理にするか交換にするかの目安についても紹介します。

給湯器に次のような症状が現れた場合、もしかしたら給湯器の故障かもしれません。放っておくと危険な場合もあるので、気を付けましょう。

室内のリモコンにエラーコードが表示される場合、不具合や故障の起こっていることが考えられます。たとえば「111」「112」「113」は点火不良、「140」は過熱防止装置が作動しているなど、コードナンバーによってどのような不具合が起きているかがわかります。

リモコンで設定した温度まで湯温が上がらない、お湯を出している時に途中でぬるくなるなどという場合も、給湯器の故障や不具合が疑われます。万が一、設定温度以上に高温になってしまう場合は、非常に危険なので、早急に修理・交換の依頼をしましょう。

お湯が出にくい・点火しにくいなどの故障が起きるのは、設置して10年前後の給湯器に多いといわれています。内部の部品の経年劣化していることが原因のケースが大部分です。

給湯器から異臭や異音の発生している場合には、ガス漏れや不完全燃焼の恐れがあります。大変危険なので使用を速やかにやめて、早急に点検してもらいましょう。水漏れのある場合は、配管の劣化していることが考えられます。この場合は、配管のみの修理・交換で済むケースもあります。

給湯器から黒煙が上がっている場合も、不完全燃焼の可能性が高いでしょう。このまま使い続けてしまうと、修理しなければならない個所が広がってしまいます。黒煙を確認した時点で、給湯器の使用を止めましょう。

給湯器にさまざまな不具合が現れた場合、現在の給湯器を修理して使い続けるか、新しいものに交換するかは迷う所ではないでしょうか。迷った際には、次のようなケースごとに考えましょう。

メーカーの保証期間内に故障した場合には、修理した方がいいでしょう。メーカーの保証が受けられます。ただし、利用者に過失のない故障であることが無料修理の条件であることが多く、パーツによって保証期間の別途定められている部分もあるかもしれません。また、メーカーによっては保証期間が追加保険料を支払うことで延長できるケースもあるので、保証書をしっかり取っておいて、万が一の際にはまず確認してみましょう。

標準的な仕様条件下で給湯器を安全に使える設計期間について、10年としているメーカーが大部分です。そのため、10年を超えた給湯器の故障は、修理ではなく交換がおすすめでしょう。修理費用をかけて修理したとしても、その後不具合の起こる確率が高いからです。また、二度目の修理は一度目より高額になる傾向にあることからも、修理を重ねるより交換してしまうのがおすすめです。 また、10年前の給湯器と比べ、最新の給湯器は省エネ清掃などさまざまな機能が搭載され進化しているのはご存知でしょうか。交換した方が、ガス代などの節約効果が期待できるでしょう。

給湯器の修理または交換を業者に依頼した場合、どれだけの時間がかかるのかは気になるところではないでしょうか。そこでここからは、給湯器の修理・交換にかかるおよその時間についてお話ししていきましょう。

給湯器の修理を依頼した場合、当日修理にかかる時間はおよそ2時間から6時間が目安です。ただし、修理する中で、部品が古すぎて修理が続行できない、部品の取り寄せに時間がかかるなどで当日修理が終わらないケースも考えられます。

給湯器の交換工事の場合、まずは設置されている既存の給湯器を取り外す作業から始まります。その後、新しい給湯器を取り付け、配線・配管を接続し、室内でリモコン交換の作業を行い完成します。所要時間は給湯器交換の場合もおよそ、2時間から6時間でしょう。配管の延長や裾付版の交換などを伴う場合などで、作業時間の長くなることが考えられます。